令和元年

退位礼正殿の儀、拝見しました、ネットで。

国民の皆が、支えてくれたことを感謝します、といった趣旨のことを仰った際には思わず涙が出ました。

さらに御退場の際、階段で皇后様に手を差し出された際にもぐっと来ました。

ただただ、感謝しかございません。

私はといえば、忘れかけた昔の体験を思い出してしまいました。

30数年前、真夏の自衛隊レンジャー養成訓練中に山小屋で一夜の休息中に当時の連隊長が酒を持って激励にお見えになって、教官も交えて急遽宴会になり、小中高と陛下の御学友であった連隊長の陛下との思い出話を聞かせて頂く機会がありました。

連隊長は今まで見たこともないほど豪放磊落な方で、例えば連隊各中隊の銃剣道の朝練の際、防具をつけ突然乱取りに割り込んで元気の良いやつに挑んだりします、しかし流石に年齢を考えると当然ふっ飛ばされたりします。それでも挑んで来るので、連隊長に気がついた隊員がやんわりいなそうとすると、「貴様、何をやっとるか!」と活を入れることもあったそうです。

その方が酔ってお話になる若き日の陛下とのエピソードを最初は笑顔で聞いていた私達隊員もいつの間にか立て膝で食い入るように聞き入ってしまいました。

我々を楽しませようと面白可笑しく話して下さっていた連隊長もそれに気が付かれたのか最後に、「国と国民のために命がけで訓練する、貴様達若い兵隊は・・・・(すいません、何分昔の話で、正確に覚えておらず誤解を招くので、割愛です)」と、話を終えたときには私も含め殆どが涙ぐんでおりました。

ただ、宴会中は皆で盛り上げようと踊ったり、素っ裸で空手の演舞をするなど、もう滅茶苦茶でした。(宿ではなく、ただの山小屋で他に誰もおらず、やりたい放題です)

しかし連隊長は「俺のほうが面白い!」と、お付の陸曹に二つ折りの座布団を股間に挟ませて”あれ”に見立て、ご自分は一升瓶を股間に構えて腰を振りながら迫っていく「よかちんちん踊り」を披露されたのはすごい迫力でした。

でも、我々若い兵隊は結構ドン引きでした(^^;

今日ネットで退位礼正殿の儀を見て、ずいぶん昔のことを思い出してしまいました。

重ねて陛下には、ありがとうございました、健やかにお過ごし下さいませ。と思う次第です。

M下でした




RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment